こんばんは(´゚ω゚`)ケボスケです。
だいぶ前にバイク用のドライブレコーダー「Blueskysea DV999」を買ったのですが、操作がよく分からずに放置しています(;^ω^)…
明日から本気出します(適当)
T115の走行距離が2万kmを超えてフロントブレーキのタッチが少し柔らかくなってきたのでブレーキフルードを交換した
さてさて。今回はT115のブレーキフルードの交換です。ブレーキフルードとはマスターシリンダーのリザーバータンクに入っているオイルの様な液体です。
現在のブレーキフルードはグリコール系(アルコール)が主流なので厳密にはオイルではありません。
昔は四輪車のブレーキにヒマシ油や鉱物油等が使われていたのでブレーキオイルと呼ばれていたそうです。今でもそう呼ぶ人がいるのはその時の名残でしょうか。
バイクのディスクブレーキは基本的に油圧で作動するのですが、その圧力をマスターシリンダーからキャリパー(ピストン)に伝える為にブレーキフルードが存在しています。なのでブレーキを掛ける上で欠かせない重要な物なんですね。
(T。-ω-)納豆のからし…唐揚げのレモン…牛丼の紅しょうが…ブツブツ
(T。・ω・)あれ?でも油圧をかけるだけなら日清オイリオのキャノーラ油とかじゃ駄目なの?
(。-ω-)一応ブレーキは効くだろうけどフルードより粘度があるから確実に応答性は悪くなるだろうね。それにキャノーラ油は酸化して固まっちゃうし。だから駄目。
ブレーキの作動油としては
シール類を傷めない
圧力による体積の変化が小さい
低温でも凍らず、高温でも沸騰しづらい
等といったことが求められます。それに適しているのがグリコール系のブレーキフルードという訳です。
一部ではシリコン系や鉱物油系のブレーキフルードを使っている車種もあります。
このブレーキフルードなんですが、グリコール系の物は吸湿性がとても高いという弱点もあります。
空気中の水分を取り込んでしまうとフルードの沸点が下がってしまい、ブレーキ時の摩擦熱で沸騰し気泡が発生します。
気泡が発生すると圧力がうまく伝わらなくなるので、その結果ブレーキが効かなくなるという訳です。
(-ω-)長い下り坂でブレーキを掛け続けると摩擦熱でブレーキが効かなくなる恐れがあるからエンジンブレーキを併用しましょうって教習所で習わなかった?
(T。=ω=)そういえばそんな事習ったような…習ってないような…
(; ・`ω・´)さては寝てたな…?
ブレーキフルードは吸湿し、劣化してくると色が変わってきてブレーキの効きが徐々に悪くなってきます。なのでブレーキレバーやブレーキペダルの遊びが大きくなってきたり、ブレーキタッチが柔らかくなってきたなぁと感じたらブレーキフルードを確認してみて下さい。
ブレーキレバーの遊びはキャリパー側が原因の場合もあります。
又、ブレーキパッドが消耗するとその分キャリパーのピストンが押し出されるので必然的にリザーバータンク内のブレーキフルードの量が減ります。
車体を水平にした状態で液面がLOWERラインギリギリか下に来てる場合は足す必要があるのでこちらも合わせて確認してみて下さい。
ブレーキ系統はとても重要な部分なので、自信の無い方はフルード交換はお店の方にやってもらって下さい。
もし御自身でやられる場合は作業後に漏れや動作の確認等をしっかりと行って下さい。いざ走行中にブレーキが効かなかったらとても危険です。又、くれぐれも自己責任でお願いします。
ブレーキフルード交換
という訳で走行距離2万kmを超えたT115のフロントブレーキのタッチが少し柔らかくなってきたので、ブレーキフルードを交換していきます。用意する物はこちら。
①ブレーキフルード
②ブレーキブリーダー
ブレーキフルードはモノタロウの1L缶(DOT4)
開封後は長期保管出来ないのでもう少し少ない使い切りサイズの物で良かったんですが、安かったので…(;^ω^)ゞ
ちなみにブレーキフルードの規格にはDOT3、DOT4、DOT5.1、DOT5がありますが、普通のバイクは大体DOT3かDOT4指定のはずです。
リザーバータンクの蓋に表記されています。
違いは沸点、冷間粘度、吸湿性です。それとDOT5はシリコン系なので、それ以外と混ぜて使ってはいけません。
ブレーキブリーダーはストレート製です。
チューブに逆流防止のワンウェイバルブが付いてるだけのシンプルな構造ですが、これがあるとエア噛みのリスクが減り、フルード交換がとても楽になります。
ボトルに排出されたブレーキフルードが溜まっていきます。
さて。まずはT115のヘッドライトカウルを外します。
外し方はこちら。
kebosuke.hatenablog.com
真近で見ると茶褐色になってきているのが分かります。
新品のブレーキフルードは透明に近い色をしています。色付きのも売ってますが。
まずはブリーダープラグのゴムキャップを外し、メガネレンチを掛けておきます。
ブレーキブリーダーをブリーダープラグにセットします。
車体を水平にしてリザーバータンク内の液面が平行になるようにします。
タンクを開ける前にウエスを巻いておきます。
ブレーキフルードは塗装を激しく傷めるので周りに付着しないようにする為です。必要であれば他の部分も養生しておきましょう。万が一付着したらすぐにパーツクリーナーか水で洗い流して下さい。
(T。´・👄・`)保護眼鏡もちゃんとするのよ?
(`●ω●´)ゞラジャ
ここのネジは固くて舐めやすいので注意。
回す時はドライバーをしっかり押し付けながら回しましょう。
蓋を外すとカバーとダイヤフラム(黒いゴム)が出てきます。
ダイヤフラムは上下する液面に追従して空間を作らないようにしたり、パッキンのような役割を持っていたりします。なので穴が開いていたり伸びきって元に戻らないようなら要交換です。
ダイヤフラムとカバーは水洗いして十分に乾燥させます。水分が残っているとブレーキフルードが吸湿してしまいます。
古いブレーキフルードをシリンジ(注射器のような物)やスポイトで抜き取りタンク内を空にします。僕はフルードをティッシュに染み込ませて空にしました。
タンク内が空の状態でブレーキレバーを握ってしまうとエアーが混入してしまうので、絶対に空の状態でレバーは握らない事。
タンクが空になったら中が汚れていれば綺麗にします。異物等があれば綿棒等で取り除きましょう。
綺麗になったら新しいブレーキフルードを入れていきます。
なみなみに入れる必要はありません。
ブレーキラインのフルード入れ替え作業
ここからはホース内に残った古いブレーキフルードの入れ替え作業になります。ちなみにワンウェイバルブ付きのブレーキブリーダーを使う場合とそうでない場合とではやり方が違ってきます。
手順を間違えるとエアー噛みを起こすので落ち着いて作業しましょう。
ブレーキブリーダーを使わない場合のやり方
①ブレーキレバーをゆっくり握る②ブレーキレバーを握ったままブリーダープラグを緩める。緩めるとレバーの抵抗が一気に無くなるので握りきる前にブリーダープラグを締める。
③ブレーキレバーを2、3回握り直す
後は排出されるブレーキフルードが新しい透明色になり、気泡が出なくなるまで①~③の繰り返しですが、作業中は勿論リザーバータンク内のフルードがどんどん減っていきますので、空にならないように注ぎ足しながら作業を行います。
ブレーキレバーを握りきる前にブリーダープラグを締める事でブリーダー側からの細かいエアーの混入を避ける事が出来ます。
注意点としては
①ブリーダープラグを締めるまではブレーキレバーは絶対に離さない事。
②ブリーダープラグを緩めてからブレーキレバーを握らない事。
ワンウェイバルブ付きブレーキブリーダーを使う場合
こちらを使う場合は逆流の心配が無いので、最初にブリーダープラグを開けたら後はブレーキレバーを握るのを繰り返すだけです。勿論ブレーキフルードは都度注ぎ足します。エアー噛みもほとんど無いのでこのやり方が簡単でオススメです。
(T。・ω・)かんたん♪かんたん♪うんたんかんたん♪
作業が終わり、ブリーダープラグが締まっている事を確認したら、ブレーキレバーを何回か握ります。ブレーキレバーに抵抗がある事を確認したらリザーバータンクにブレーキフルードを規定量入れます。
UPPER辺りまで入っていればOKです。
後は蓋を戻しておしまい。
作業後はリザーバータンクの周りやブリーダープラグの周り等をきちんと洗浄して下さい。ブリーダープラグの穴の中にもフルードが残っていると水分を寄せ付けて腐食の原因になるので綺麗にしましょう。
これでブレーキフルードの交換は完了です。交換後はブレーキタッチもだいぶ改善されましたが、一応簡単にエアー抜きも行っておきます。
ブレーキラインのエアー抜き
リザーバータンクの蓋は開けておきます。①ブレーキレバーを握り、勢い良くパッと離すを何回か繰り返す。
②ブレーキレバーを軽く握り、マスターシリンダーのバンジョーボルトを緩めてブレーキフルードが出てきたらすぐに締める(ブレーキレバーはバンジョーボルトを締めるまで離さない)
エアー抜きが終わったらタンクの蓋を戻して最後にブレーキがきちんと効くかどうかの動作確認とリザーバータンクやブリーダープラグからのブレーキフルード漏れが無いかの確認を行って下さい。
以上で終了です。
それではっ(*^ω^)ノ