~バイク時々曇り~keBosuke blog

YAMAHA T115 HONDA SP125の整備、カスタム、ツーリング、商品レビュー、その他雑談等

【T115】冬は早めのオイル交換と点検を!【オイル交換 part8&9】

こんばんは(=゚ω゚)ノケボスケです。


あの忌々しい事件から今日で2週間。


やっと復活しましたヾ(*^ω^)ノ イェーイ

90%くらいはもう回復しています。正直3日くらいで治るのかと思ってましたが…。


(T(#)・(#)ω゚`(#)(#)嫌な事件だったね…


(;^ω^)なんかコブが増えてない?


(T(#)・(#)ω゚`(#)(#)今回の事件を教訓にする為に映画化しようと思うんだ。タイトルは「14日の金曜日」




(  'A`  )(うわっ…超つまんなそ…)

T115の8.9回目のオイル交換。オイルは2回共POWER RED「SUPER HABU」STANDARD 10W-30を使用

さてさて。ネタが溜まりに溜まってしまって何からやればいいのかが分からなくなってしまったので、取り敢えず定期メンテ報告からという事でお許し下さい…(´-ω-`)

ちなみに取り付け予定だったグリップヒーターは部品が欠品中で入荷が2月だそうなので未だ手付かずです(;´д`)ゞ


という事でT115のオイル交換を行いました。

8回目、9回目共にPOWER REDのスーパーハブSTANDARDの10W-30を投入しています。


色はハチミツとごま油の中間って感じ。


こっそり台所に置いておくと誰かがハブエキスと勘違いして使ってしまう危険性があるので御用心(;^ω^ )混ぜるな危険


今まで他の同価格帯の色んなオイルを試してきたんですが、僕的にこのハブ酒(※オイル)が今のところ一番しっくりくるような気がしますね。次いでヤマルーブのプレミアムシンセティックかなぁ(-ω-)

どうやら僕のT115君は飲んべえなようですねぇ( ^ω^ )

ちなみにハーレー用のオイルでマムシというのも存在します(笑)


それで8回目のスーパーハブ投入後、約1500km走ったところで振動の増加とギアの渋さを感じ始めました。

そのまま2000km走り、排出したスーパーハブがこちらになります。

(T。・ω・`)先生…どうでしょうか?

(。-∞-)うむ…少し白濁しているね。君は生活習慣を少し見直さないといけないよ。取り敢えずお薬出しとくからね。


はい。エンジンオイル乳化の初期症状が見られました。
ちなみに末期になるともはや液体とは呼べないくらいドロッドロのペースト状の物が出来上がります。そうなると色んな所にこびりついて詰まったりするので、そうならないように日頃からオイル点検はしっかりやりましょう(特に冬場)。

エンジンオイルの乳化は何故起きるのか?乳化したオイルはエンジンに悪影響?

エンジンオイルが白濁する原因はズバリ水分の混入です。

空気中には水分が含まれています。

なので勿論吸気した空気にも水分が含まれています。

冬場はエンジン内部と外気温の温度差が激しいです。

なのでエンジン内部で結露を起こします。

エンジンオイルに水分が混入します。


水と油は分子の構造が違うので本来は混ざる事はありませんが、ある条件を満たす事で混ぜる事が可能です。
本来は混ざる筈の無い物が混ざり合う事を「乳化」と言います。


■乳化の条件とは

①強く撹拌する
②界面活性剤を加える


①は分かりやすいのがサラダのドレッシングです。しばらく放っておくと分離していますよね。なので使う前によく振って中身を混ぜるかと思います。ただ、この方法だと一時的に混ざるだけでまたしばらくすると分離してしまいます。

②は例えるならマヨネーズやマーガリン。界面活性剤の中で食用に使うものは乳化剤と呼ばれます。乳化剤を混ぜる事で乳化状態を長期間安定させる事が出来ます。なのでマヨネーズやマーガリンはすぐには分離しません。

ちなみに台所用洗剤も本来は混ざる事の無い水と油を界面活性剤を使って混ぜる(乳化させる)事によって油汚れを落としているんですね。

じゃあ界面活性剤って何ぞや?って話になるんですが、まず2つの異なる物質が混ざるにはお互いの表面張力(界面張力)が同程度でなくてはいけません。

表面張力(界面張力)とは、気体や固体や液体が隣合ってる時にその物質の境目(界面)で働く、表面を出来るだけ小さくしようとする力の事です。

(-ω-)コップ一杯に水を入れた時とかテーブルに水を溢した時に表面が丸くなるあれですね。

ちなみに水と油では水の方が圧倒的に表面張力が大きいです。

界面活性剤は物質の境目(界面)に作用して水の表面張力を弱めます。その結果水と油がよく混ざるようになる訳です。

(*^ω^)仲の悪い2人を繋ぎ合わせるキューピッドのような存在。それが界面活性剤ちゃんなのだ。

(T。・ω・)普段何気無く使っている洗剤の中で実は凄いカオスな事が起こっていたんだね。




乳化について分かったところで話を戻しますが、では今回のエンジンオイルが乳化した条件は①と②のどちらになるのでしょうか?

撹拌による乳化だという説とオイル添加剤が石鹸(界面活性剤)のような性質を持っているという説があったので試しに検証してみる事にしました。

そこで、今回排出したオイルを1週間程放置してみます。その結果、オイルは全く分離する様子を見せませんでした。

(T。=∞=)こやつ…完全に水分を取り込んでおる…

なのでエンジンオイルの乳化は添加剤の影響によるものなのだと思います。
そこに撹拌がプラスされる事で更に乳化が促進されるんでしょうかね(-ω-)

まぁ、どちらにしろオイル内に水分が混入している状態というのはよろしくありません。オイル自体の潤滑性能も著しく落ちますし、エンジン内の錆の原因にもなります。

水分が混入しても、エンジンオイルを100℃以上の高温で維持する事で蒸発させる事が出来ます。冬場はエンジンオイルの温度が上がりづらいので、乗る際はなるべく長距離を走り、ある程度回してあげた方が良いでしょう。

やむを得なく短距離走行を繰り返す場合は、マメな点検と早めのオイル交換を推奨します。

僕は毎日の通勤で往復60km走り、ある程度回しているのにも関わらず乳化の初期症状が出ていたので、寒冷地にお住まいの方も冬場はいつもより早めの交換を推奨します。使うオイルによって多少変わる事もあるかも知れませんが。

T115のオイルの点検ですが、T115には点検窓が無いので、オイルゲージに付いたオイルを白いウエス等に付けて色を見て確認して下さい。

間違っても
「ペロッ…これは…雪印のコーヒー牛乳!?」
なんて事はしてはいけません。